ブラック企業での若者の長時間労働‐みなし労働時間制と裁量労働制

一昨日のNHKクローズアップ現代でブラック企業について放送していました。若者が長時間労働を強いられて過労死や精神疾患に追い込まれているという内容です。長時間労働には「みなし労働時間制」や「裁量労働制」の悪用が原因となっているようです。「みなし労働時間制」とは外回りの営業職や研究職など勤務時間の管理が難しい労働者に適用される制度で、1日の労働時間を例えば8時間とみなし、5時間働いても16時間働いても8時間の労働と「みなす」というものです。「裁量労働制」は「みなし労働制」の一種であり、事前に決められた労働時間働いたものと「みなし」ます。この2つの制度は長時間労働の抜け道として使われている事が多く、番組では自販機の補充、管理の仕事をしている方が毎日8時から23時位まで1ヶ月間休みなく働いているそうです。しかし、「みなし労働時間制」が適用されている為、8時から17時の労働時間として、残業代はほとんど支払われないとの事です。
はっきりいってこれは当たり前の様に行われていると思いますが、程度の差こそあれ、自分自身のケースと同じです。私の場合も「みなし労働時間制」だったのか一定の残業代以上は支払われませんでした。いくら長時間働いても残業代は一定なので、会社はいくらでも残業させます。時間給をしっかり払わなければならないパートやアルバイトに比べて、社員なら12時間働かせようが15時間働かせようが給与は同じです。それなら15時間働かせた方が良いというのが会社の考えです。そんな会社に最初から入らなければ良いのですが、番組でも言っている通り入社前に実態を知る事は極めて難しいです。

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