なぜ日本人は失業をそんなに恐れるのか?

 2009年に失業者の自殺者が増えたそうである。日本人は失業を情けないこと、恥ずかしいこと、隠したいことと思うようであり、じっさいの生活苦より精神的な責め苦のほうが失業者にとっては苦しいことのようである。 日本人はなぜそんなに失業を隠したいと思うのだろう。失業したサラリーマンが出勤していた同じ時間に家を出てハローワークに出勤し、会社が終わるころに帰ってくるという話をよく聞いた。妻に隠したかったり、…
なぜ日本人は失業をそんなに恐れるのか?

当サイト「失業生活と就職活動」でも度々失業の不安や苦しみを取り上げていますが、そうした失業の苦難を和らげるのに参考になった記事がリンク先の「なぜ日本人は失業をそんなに恐れるのか?」です。
私は今はバイト生活なので厳密には失業状態ではないのですが、1年近く前はバイトもしておらず全くの失業状態でした。当時は自分を責めて辛い思いをしており、失業関連の記事をよくネットで探していたものです。そんな時に参考の一つになったのがこの記事で、失業は絶対悪といった自分自身の見方を少なからず変えてくれました。それからは自分のブログでも折にふれて自分を責めない事を主張しています。
人類の歴史は何百万年で、今まで生きてきた人類は何百億人は下らないはずです。縄文時代、弥生時代の人間は狩猟、農耕して食糧の確保の為だけに働いていました。江戸時代の町人の暮しは昼間だけ働いて、夕方は家に帰り、暗くなればすぐ寝ていました。今のように24時間三交代で、朝も昼間も夜中も一日中働いてはいませんでしたが、昔も今も同じ人間なのです。夜中働かないから、夕方には家に帰ってしまうからといって、江戸時代の町人が怠け者だというわけではありません。時代は違えども同じ人間なのです。私達は自分達の生きている時代や土地の価値観に縛られており、常に働いていなければ怠け者だとか、悪人だとか人類の歴史の中でたった一欠けらに過ぎない価値観に踊らされているのです。さらに、同じ時代といえども日本でなくヨーロッパでは多くの地で夕方帰るのは当たり前で、日本人のように長時間労働は法律的に許されないのです。人種は違えど欧米人も日本人も同じ人間なのです。ブラック企業で休みもなく夜中まで働く日本人は欧米人からみれば明らかに異常にみえるのです。

「なぜ日本人は失業をそんなに恐れるのか?」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    自分は去年の5月に無職になり、
    はや10ヶ月が経とうとしてます。
    無職の力の強大さを痛感しております。
    仕事してた時は楽しめていた趣味も、
    何か後ろめたいというか・・・・
    こんな事してていいのか
    みたいな。
    この状況に耐えられず、2月中旬
    からバイトを始めましたが、
    やはり男故に、フルタイム正社員
    でないと、生きた心地がしません。
    >じっさいの生活苦より精神的な
    責め苦のほうが失業者にとっては
    苦しいことのようである。
    私も実家暮らしかつ貯金もまだあるので、
    正直あと3年くらいは生活には困らないのですが、
    生きた心地がしません。
    仮に何年か休んで就職しようと
    すれば、サボってたやつに
    やる仕事はないという事になると
    思います。
    本当に苦しい状況です・・・

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  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    スキーキャプテン様
    コメントありがとうございます。無職の辛さは私も嫌というほど味わいましたのでお気持ちは十分わかります。現在も辛い日々を送っているのだとお察し致します。私もそうですが我々の世代というものは自分の価値観というより、家族、親族、友人、知人など周りの人間の意見や環境に影響されていると思います。男なら正社員で結婚して家族を養い、子供を育て、マイホームを建てて一国一城の主となるといった価値観です。しかし、時代の流れと共に晩婚化、非婚化、離婚率の上昇、生涯未婚率の上昇、シングルファザー・マザーの増加、正社員の減少、非正規職員の増加、人口減少に伴う日本経済の衰退、超高齢化社会の進展など明らかに変化しています。私は今の自分の状況が必ずしも全て自己責任で説明できるわけではないと悟ると少しは気が楽になりました。その気持ちになるまでには図書館で数十冊の本を読んだり、ネットで色々調べたり、カウンセラーに相談したりと苦労しました。スキーキャプテン様も今はお辛いかと思いますが、何かそうした価値観の変化があれば少しは気楽になれるかもしれません。

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