現在の雇用情勢を反映する求人誌‐派遣や非正規の募集ばかり

以前ほど真剣ではありませんが、無料の求人誌が発行される度に見ています。
相変わらずの、変わり映えしない内容ですが、現在の雇用情勢を把握しておきたいので欠かさず目を通しています。コンビニ、飲食店、派遣、パチンコといった業種や職種が競い合う様に並んでおり、時が変わってもただ名前が変わるだけで本質的には変わっていない気がします。

既に飽和状態といわれるコンビニは国内に5万店以上が存在し、数百メートル毎にコンビニがあるといった状態です。コンビニがいくら流行っているとか儲かっているといってもそれは大元の会社が儲かっているという話で、オーナーや従業員が儲かっているわけではありません。
求人誌の大半を占める派遣労働者の募集にしても、儲かるのは派遣先もしくは派遣事業者であって労働者ではありません。
まあ、当たり前といえば当たり前ですし、そんな事は分り切った事ですが、これも時代の流れというのでしょうか。アベノミクスや景気回復といいながらも労働者の賃金上昇はごく一部ですし、大半の非正規労働者は苦しいままです。ここ数日は株価が下落して大騒ぎしていますが、見せかけだけの景気回復がいつまで続くのかと思います。メディアはこれまで株価上昇、アベノミクス、景気回復といったキーワードで賑わってきましたが、その裏で苦しい生活をしている人々には注目してこなかった気がします。これからもし国内の物価上昇、消費低迷、株価下落、そして中国、アメリカ、ヨーロッパの景気低迷等が現実となれば、一気に日本経済、そして雇用情勢は暗転するのかもしれません。果たしてそれがいつになるかはわかりませんが、いずれにしても我々庶民の生活は苦しくなる一方なのは間違いありません。