失業と結婚の関係性‐不安定な雇用で躊躇する

投稿者: | 2012年9月9日

失業と結婚は切っても切れない関係です。年々結婚年齢が上昇している上、未婚率が上昇しています。離婚経験もない「生涯未婚率」は2010年の時点で30台前半で男性は5割弱、女性は3分の1、50歳でも男性は2割、女性で1割程度います。30代前半の男性の約半数が未婚であり、最早40歳でも結婚していない男性も珍しくなくなりました。これは時代の流れもあるでしょうが、男性にとっては不安定な雇用や将来に対する不安が一因となっている事が挙げられます。もちろん、結婚しない理由は他にもたくさんあると思いますが、当サイトの主要テーマである雇用、失業に絞って述べてみたいと思います。

 

 30代男性に焦点を当ててみると、結婚していない男性は別に問題があるようにはみえません。大抵の人は仕事もしているし、容姿も性格も悪くない。人付き合いもできるし、愛想もある。そんな男性でも結婚していない場合が結構あります。周囲の人はなぜ結婚しないんだろうと訝る事も少なくない。だが、当の本人はまだ結婚はいいやとか、俺は当分結婚できないと思っている事も多い。それは多くの場合、雇用に関係している事が多く、真面目で責任感の強い男性ほどこの傾向が強く見受けられます。
 現代の不況は長期間で、不況の始まりを仮にバブル崩壊後の90年代前半とするならば、既に20年以上不況が続いている事になります。一生懸命頑張れば食べていける時代ではなく、いつでも会社が倒産したりリストラされてしまう世の中です。そもそも正規雇用ではなく、パート、アルバイト、派遣など非正規雇用の割合も高く、30代前半の男性でも非正規雇用の労働者も少なくありません。仮に現在正規雇用の立場でいても一旦職を失えば、再度正規雇用の職を得る事は非常に困難です。経験も実績も十分ある有能な人材なら容易に職が見つかるでしょうが、そんな人材はごく一部の限られた人です。また、転職・再就職の際に前職の経験をそのまま活かせればよいのですが、同業他社でさえ仕事の内容は異なるのに、異業種ともなればゼロからスタートしなければなりません。当たり前の事ですが、会社にはそれぞれ独自の仕事のやり方があり、その会社で通用していても他の会社では全く役に立たないことも多々あります。こんな事はいうまでもないとお叱りを受けるかもしれませんが、現在のコスト削減の世の中では職を変えればかなりの確率で給料が下がってしまいます。
 こうした不安定な雇用への不安から、どうしても結婚に対して臆病にならざるを得なくなります。いつリストラされるかわからない、いつ職を失うかわからない、あるいは派遣契約更新できるかわからないとか常に不安を抱えています。今では共働きも珍しくなくなりましたが、男性にとってはいまだに家庭は男性が支えるものだと考えが根強く、結婚はとてつもない負担に思えてきます。結婚して果たして生活していけるだろうかと思いをめぐらし、責任感が強ければ強いほど結婚できないと考えるようになります。
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