「生きるために働く」のではなく「働く為に生きる」

多少なりともバイトに慣れてきました。就業当初の嫌悪感は和らいで、今は何とか出勤しています。
とはいえ逆に慣れてしまう自分に危機感を感じています。
このままバイトを続けていて長期になれば、まさに「フリーター確定」になってしまいます。そもそもフリーターになる為にバイトを始めたのではありません。あくまでも一時しのぎ、つなぎに過ぎないつもりです。
しかし、つなぎのつもりが定着してしまったというのは良く聞く話です。以前はテレビの討論会で、無知な著名人が派遣やフリーターの道を選んだ人が悪いなどと自己責任論をかざしていましたが、誰も好き好んで不安定な雇用を選んでいるわけではありません。

 

確かに自由な生き方を選ぶ人はいるのかもしれませんが、それはごく一部の方であって、大多数の方は安定した雇用を望んでいるはずです。ところが、なかなかそうした安定雇用には就けず止むを得ず非正規雇用になっているといって良いのではないでしょうか。

 

これはまさに今の自分に当てはまる状態です。リストラされ再就職に失敗し、止むを得ずアルバイトという非正規雇用に陥ってしまいました。一度非正規に陥ると再び正規雇用に就くのは難しくなります。非正規雇用が長引けば長引くほど、年は取るし経験としては認められないでしょう。だからといってバイトを辞めてすぐ正規雇用が見つかるとも思えません。

 

しかし、バイトを始めてから色々仕事に対する考えも少なからず変わって来ています。それはガムシャラにキャリアを求める事が果たして幸せにつながるのかという事です。キャリアを徹底的に求めるなら、まずは最低でも今の倍以上の労働時間を費やさなければならないでしょう。今までキャリアを積んで来た職種・業種は構造的に長時間サービス労働で、1日15時間位は働かなければ到底勤まらないと思います。更に、正規雇用ともなれば構造的に管理職となるので、多大なプレッシャーや責任に加えて、とてつもないパワハラにあう事は目に見えています。実際、過去の職場でも辛いパワハラを日常的に受けていました。肉体的にも精神的にも辛い仕事に就いてボロボロになる事が果たして幸せに繋がるのだろうか。

 

「生きるために働くのではなく、働く為に生きる」事が果たして人生を楽しむ事になるのでしょうか。これはもう個人の価値観なので良いとか悪いとかではなく、自分自身で決める事だと思います。

「「生きるために働く」のではなく「働く為に生きる」」への2件のフィードバック

  1. こんにちは!初コメント失礼します。
    キャリアと言っても他所で通用するキャリアであれば良いでしょうけど、技術職でもなければ、例えば営業職やサービス業など、確たる資格が必要ない程度の仕事でしたら、その会社でしか通用しないのと違いますか。
    私も会社のルールに従って、会社の子飼いになって、一生懸命働いてきましたが、会社の意に添わなくなれば、あっさりリストラされました。
    退社してから同業他社への転職も試みましたが、逆に前の経験が邪魔するんですよね。
    それから鳴かず飛ばず状態ですわ(笑)
    やはり資格が必要な専門職に就くべきでした。
    若ければやり直しも聞くのでしょうが、40代も中盤に成ると、例え資格を取得したとしても、今度は実務経験が無いことを理由にはねられるんですよね…。
    人生八方ふさがりですわ(苦笑)

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  2. はっしー様
    コメントありがとうございます。そうですね、仰るとおりだと思います。キャリアといってもその会社でしか通用しないものがあります。例え同業他社でも職務内容や仕事の仕方は全く異なる為、ほとんど通用しないのが現実です。昨日はテレビで就活自殺の特集を放送していましたが、本当に時代が変わってしまったんですね。時代が変わっても私達の意識が付いていかないので、就職に対して辛い思いをする人が増えていると思います。確かに中年以降になると新卒や若手の様に一からスタートも難しいし、北方塞がりですね。

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