仕事を求めて旅をする車中泊生活のアメリカ人

先日NHKのニュースでアメリカ人の夫婦が仕事を求めて旅をしている事例を報道していました。
アメリカの失業率は約9%で、日本の約4%を大幅に上回っています。労働者人口も約1億4千万人で、失業者数は日本とは比べ物になりません。「チェンジ」をスローガンに当選したオバマ大統領には批判の嵐が渦巻き、今年の大統領選の行方が懸念されています。

 

日本でも同じ事がいえますが、広大なアメリカで地元の町では職がなく、他の町では職があるらしいと噂をきけばマイカーで移住する人が増えています。マイカーといってもトレーラーハウスの様な車が多く、いわゆる大きいキャンピングカーで職を求めて各地を転々としているのです。家を買わずに、実際には買えずにトレーラーハウスで寝泊りし、ある町で職があると聞けばトレーラーハウスごと移動しているのです。

 

報道で紹介されていた夫婦はまだ30代ですが、夫婦共に職がみつからず、比較的失業率が低い町に移動する最中でした。経済的に苦しい夫婦はトレーラーハウスも買えず、ツーシートのピックアップトラックで寝泊りしていました。全米ではこうした車中生活者が多く、オバマ政権になってからかなり増えたといわれています。

 

日本では民主党政権になっても全く不況は変わらず、どの国でも政治に期待するのは難しいようです。日本ではさすがにそこまでの光景はほぼ見かけませんが、派遣社員が寮付きの職場を転々とするのに似ている気もします。自分で所有するトレーラーハウスなら失業してもとりあえず住む場所はありますが、派遣社員の寮ならば失業したらすぐさま退去しなければならないのが大変です。

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